病院・薬局・介護施設の基本データをCSVで一括取得

【活用事例】医薬品卸・調剤薬局チェーン向け営業で使う 調剤薬局データ活用法



2026年、調剤薬局業界の再編ペースが急速に高まっています。2025年に倒産した調剤薬局は過去最多水準に達し、廃業・M&Aによる譲渡を選択する小規模薬局が増加傾向にあります。一方で、大手調剤チェーンやドラッグストアグループは出店・買収を積極的に続けており、業界地図は目に見えて書き換えられつつあります。

こうした環境で「誰に、いつ、どのように営業をかけるか」の精度が、営業成果を大きく左右します。本記事では、医薬品卸のMS(マーケティングスペシャリスト)・調剤薬局向けサービス提供会社を主な対象として、調剤薬局データをどう活用するか、3ステップで解説します。

対象となる業種・営業シーンの例は以下のとおりです。

  • 医薬品卸会社:新規指定薬局や開局間もない薬局への初回アプローチ
  • 薬局向けITサービス・調剤システム会社:チェーン本部へのシステム提案
  • 介護・在宅医療サービス事業者:在宅対応薬局との連携開拓
  • 研修・教育サービス会社:認定薬剤師の少ない薬局への研修提案


新規指定・承継・移転で動きのある薬局を素早くリストアップし、既存競合との関係が薄いうちにアプローチする。

  • 指定を受けてから1〜3か月以内の薬局(競合の関係構築が浅い段階)
  • 認定薬剤師数が少ない薬局(研修・教育サービスのニーズ大)
  • チェーン化していない独立系薬局(管理ツールやコスト削減提案が刺さりやすい)

まず、弊サイトの無料・調剤薬局データ(基本版)を使って、狙いたいエリアの薬局数と分布を把握します。

取得できる情報は「薬局名・郵便番号・住所」の3項目のみです。この段階では個別の薬局に連絡はできませんが、以下のような用途には十分に活用できます。

  • ある市区町村に何件の薬局があるかを把握し、エリアの優先順位を決める
  • 複数エリアのデータを比較して、注力すべき都市・地区を絞り込む
  • 月次で取得し直して、増減の傾向を確認する

【ポイント】都道府県+市区町村の複数選択で絞り込めるため、「○○市と△△市の両方」といった広域エリアも一括で取得できます。まずここで候補エリアのボリューム感を確認してから次のステップに進む、という使い方が効率的です。

エリアを絞り込んだら、有料データで連絡先情報と詳細属性を付与します。弊社では目的に応じて複数のデータを提供しています。

電話番号・FAX番号・営業時間・認定薬剤師数・延べ患者数などが含まれます。テレアポやFAXDMを実施する際は、このデータで連絡先を揃えるところから始まります。

各地方厚生局の公開情報をもとに整形したデータです。新規指定・承継・移転・廃止といった「動きのある薬局」を把握するのに適しています。

【重要】「新規指定」には、完全な新規開局だけでなく、承継(後継者への引き継ぎ)や移転による再指定も含まれます。あくまで「動きのある薬局の把握」としてご活用ください。

電話番号・FAX番号・診療科目・開設者(法人名)なども含まれているため、新規指定データ単体でアプローチ先リストとして使えます。

開設者(法人)の本部住所・代表電話を付与した完成済みデータベースです。チェーン全店に個別にアプローチするのではなく、本部の経営層・購買担当に提案したい場合に有効です。

  • 新規指定後1〜2か月を「ゴールデンタイミング」と捉え、定期的にリストを更新する
  • 1回送って終わりにせず、2〜3週間後のフォローFAXを設計しておく
  • 「承継・移転の場合は既存取引先が変わらないケースもある」ことを念頭に、反応率の分析を重ねてリストを精査する
  • 認定薬剤師数・延べ患者数を参照して、規模感に合ったトークスクリプトを変える
  • 営業時間外への電話は印象を損なうため、詳細データの営業時間欄を必ず確認する
  • 住所情報が整っていれば、弊社のDM発送代行サービスを活用することでリスト準備から封入・投函まで一括で対応できます


調剤薬局データだけを使った営業も有効ですが、医療機関データ・介護施設データと組み合わせると、より精度の高いアプローチが可能になります。

訪問診療を実施している診療所(医療機関データで特定可能)の近隣薬局をリストアップし、「在宅患者の薬剤管理」という切り口で提案する。介護施設データで訪問看護ステーションも加えると、地域の在宅医療ネットワーク全体へのアプローチが設計できます。

本部データで開設者法人を特定し、同一法人が運営する全店舗を薬局詳細データで抽出する。本部決裁が取れれば全店舗への展開が期待できるため、個店営業より効率が高まります。

新規指定データで動きのあった薬局を特定し、同一エリアの医療機関・介護施設も同時期にアプローチする。新しいプレイヤーが入った地域では、地域連携のニーズが生まれやすいタイミングです。



各データの用途をまとめると以下のとおりです。

データ種別主な収録項目主な用途価格注意点
無料(基本版)薬局名・郵便番号・住所エリアテスト、薬局数の把握無料
有料(詳細版)電話・FAX・営業時間・認定薬剤師数・延べ患者数 などテレアポ、詳細ターゲティング有料
有料(本部データ)開設者法人・本部住所・代表電話法人営業、チェーン本部アプローチ有料
有料(新規指定)登録区分・指定年月日・電話・FAX・診療科目 など開廃業動向把握、新規指定施設への営業有料新規指定≠新規開業

電話番号・FAX番号・Email・URL・営業時間・認定薬剤師数・延べ患者数などを収録しています。テレアポやFAXDMを始めるための基本的な連絡先リストとして活用いただけます。

開設者(法人)の本部住所・代表電話を独自調査で付与したデータです。チェーン本部へのトップアプローチを検討している企業に適しています。

各地方厚生局の公開情報を加工・整形したデータです。月次で新規指定・承継・移転の動向を把握し、タイミングを逃さない営業に活用できます。前述のとおり、新規指定=新規開局ではない点にご留意ください。

訪問診療の有無・診療科目・病床数・設備情報(医療機関)、法人情報・定員・介護サービス種別(介護施設)などを収録しています。薬局データとのクロス活用によって、エリア全体の医療介護ネットワークを俯瞰したアプローチが可能になります。

リスト作成から封入・発送・FAX送信まで一括でご対応します。「データは準備できたが、送付作業の体制がない」という場合にもご活用いただけます。



調剤薬局業界の再編が加速するなかで、「どの薬局が今動いているか」を素早く把握し、タイムリーにアプローチすることが営業の優位性につながります。

活用の流れを整理すると、以下のとおりです。

  • 無料データでエリアテスト:薬局数の分布・増減を確認し、注力エリアを決める
  • 有料データでターゲットを精緻化:連絡先・属性情報を付与してアプローチリストを完成させる
  • クロス活用と代行で効率化:3データの組み合わせと発送代行で、少ない工数で広くアプローチする

まずは無料データで自社の営業エリアの薬局分布を確認するところから始めてみてください。有料データへのステップアップや、発送代行のご相談はお問い合わせフォームからいつでも受け付けております。


参考文献・引用元
  • 厚生労働省「令和6年度 調剤医療費(電算処理分)の動向」 https://www.mhlw.go.jp/

本記事に記載のデータ仕様・サービス内容は2026年4月時点のものです。最新情報はお問い合わせページよりご確認ください。